スペイン代表(バスケット)

サイト名は「バスケットボールのスペイン代表情報ページ」、ヨーロッパバスケの強豪スペイン

2020年の東京オリンピック、直近ではUAEでのU17世界選手権にむけた強化の一環で日本も出場したドイツ・マンハイムでのアルバート・シュバイツァー・トーナメントにはスペイン代表も出場しました。第1回大会が1958年、以後中断期間もあったものの2年に1度の開催で今年は27回目の歴史ある大会。スペインは過去1998年に黄金世代のナバーロ、カルデロン、レジェス、ガソールらの世代と2012年の前回大会(新しい黄金世代と言われる?)の2度優勝をしています。

Torneo Albert Schweitzer

第2戦U18中国代表戦の様子

大会メンバー

04. チャビ・オロス 193cm

Xabier OROZ
Azpeitia Azkoitia I.S.B.(スペイン3部)所属

05. セルジ・コスタ 188cm

Sergi COSTA
C.B.PRAT Joventut(スペイン3部)所属

06. フランセスク・イトゥリア 179cm

Francesc ITTURIA
C.B.PRAT Joventut(スペイン3部)所属

07. ヤンクバ・シマ 211cm

Yankuba SIMA
カナリアス・バスケットボール・アカデミー所属

ウイングスパンが225cm
08. マルク・ガルシア 198cm

Marc GARCÍA
F.C.バルセロナB(スペイン2部)所属

09. パブロ・ペレス 180cm

Pablo PÉREZ
バレンシアB(スペイン4部)所属

10. カルロス・マルティネス 200cm

Carlos MARTÍNEZ
ラボラル・クチャ(1部ACB)所属

11. マルク・バウサ 206cm

Marc BAUZA
C.B.PRAT Joventut(スペイン3部)所属

12. ハコボ・ディアス 188cm

Jacobo DIAZ
エストゥディアンテスB(スペイン4部)所属

13. ニル・サバタ 203cm

Nil SABATA
マンレサ(下部組織)所属

14. アドナン・オメラギッチ 196cm

Adnan OMERAGIC
F.C.バルセロナ(下部組織)所属

15. ダビド・マルティネス 203cm

David MARTINEZ
F.C.バルセロナ(下部組織)所属

ヘッドコーチはレアル・マドリードのホタ・クスピネラ(José Ramón Cuspinera)
ACはホアキン・プラド(Joaquin Prado)

大会成績

1次リーグ

スペイン 88-55 ボスニア・ヘルツェゴビナ(外部リンク:PDF)
スペイン 100-71 中国(外部リンク:PDF)
スペイン 67-83 イタリア(外部リンク:PDF)

2次リーグ

スペイン 64-69 アメリカ(外部リンク:PDF)
スペイン 84-89 ウクライナ(外部リンク:PDF)

7-8位決定戦

スペイン 53-68 ドイツ(外部リンク:PDF)

対アメリカ戦で主にプレーした選手たち

こういった大会ではプレータイムを均等に分け合うのがスペインのアンダー世代の代表チームの1つの特徴ですが、U18アメリカ代表戦では話が違ったようで、

  • PGのフランセスク・イトゥリアが28分間プレー
  • SGのチャビ・オロスが25分間で8リバウンド7アシスト
  • SFのマルク・ガルシアが35分間で22得点
  • PDのヤンクバ・シマが36分間で16得点15リバウンド
  • Cのマルク・バウサが34分間で17得点

実質この5人プラス、シックスマンのカルロス・マルティネス(この日はファールアウトして9分間のプレーに終わっている)がチームの中心でした。対アメリカ戦という場面でスターターと控えの実力差がはっきりと表れたのかなと推測しました。

マルク・ガルシア

ACB未デビューながらバルサのカンテラU18チームから飛び級でスペイン2部を戦うバルサBチームへ昇格し、3月にはバルサとの契約を2018年まで延長した(バルサとは2012年7月U16欧州選手権で平均16.1得点の得点ランキング4位の時に契約済)。アメリカ戦では22得点の他、ウクライナ戦で34得点、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で28得点を記録した。

カルロス・マルティネス

1月に18歳になったばかりの選手ですが、スペイン1部ACBラボラル・クチャの選手で、1月24日ホームでの対オリンピアコス戦でユーロリーグデビューしたばかり、将来期待のスペイン人SFです

ヤンクバ・シマ

スペインのジローナ出身の黒人選手でウイングスパンは225㎝あるとか、カタルーニャ州のあるチームのジュニオールBでプレーしていたが、2013年夏カナリア諸島にあるカナリアス・バスケットボール・アカデミー入りすると頭角を表し、2013年末の毎年恒例U18強化合宿@バラカルド(国際親善大会)で初招集され、4月マンハイムでのU18代表にも選ばれ輝きを見せている。2014年4月現在、彼のプレー動画はまったくYouTubeにも出回っていない無名の選手ながら、来季はNCAAでプレーするのでは?と噂されている。スペイン生まれスペイン育ちのスペイン人なので、帰化枠にならない未来のスペイン代表ビッグマン?

パブロ・ペレス

15歳の時から大人のチーム4部バレンシアBでプレーしていたが、2013年10月19日16歳7ヶ月と23日でクラブ史上最年少ACBデビューも飾った。今大会唯一の1997年代生まれの選手で2014年夏のU17世界選手権にも出場可能。

大会を彩ったスターたち

大会得点王はスウェーデンのハカンソン(6試合平均25.5得点)、2位はスペインのマルク・ガルシア(5試合平均23.8得点)また優勝したイタリアのフェデリコ・ムッシーニは7試合で20.3得点で4位でした。ハカンソンはFCバルセロナ所属ですでにBチームの主力、2部リーグの試合を戦っている選手、さらにスウェーデンのフル代表でヨーロッパ選手権にも出ている選手です。

また大会3位のセルビアは、ステファン・ラザレビッチはセミファイナルのアメリカ戦で25得点13リバウンド、またスレファン・ペノはベネズエラ(ガイアナ系)のセルビア人でバルサ所属、ハカンソン同様すでにスペイン2部リーグのバルサBでプレーしている選手でした。

なお大会順位は1位イタリア、2位アメリカ、3位セルビア、4位トルコでした。

資料やリンク

大会公式サイト(ドイツ語/部分的に英語)
U-18日本代表 アルバート・シュバイツァー・トーナメント参加メンバー発表 / トーマスのブログ