スペイン代表(バスケット)

サイト名は「バスケットボールのスペイン代表情報ページ」、ヨーロッパバスケの強豪スペイン

フランス全土で開催された欧州選手権1999、大会期間は1999年6月21日から7月3日、スペインはグループBの会場トゥールーズ、グループEの会場ポー、そしてパリでの決勝トーナメントを勝ち抜き銀メダル!アルベルト・エレーロスが大会得点王にもなりました!

大会メンバー

04. アルベルト・アングロ 196cm

Alberto ANGULO
レアル・マドリード所属

05. ナチョ・ロディージャ 192cm

Nacho RODILLA
バレンシア所属

06. イバン・コラレス 182cm

Iván CORRALES
ジュベントゥット所属(→大会後セビーリャに移籍する)

07. ナチョ・ロメロ 214cm

Nacho ROMERO
セビーリャ所属

08. ナチョ・ロドリゲス 186cm

Nacho Rodríguez
F.C.バルセロナ所属

09. カルロス・ヒメネス 205cm

Carlos JIMÉNEZ
エストゥディアンテス所属

10. ロドリゴ・デ・ラ・フエンテ 200cm

Rodrigo de la FUENTE
F.C.バルセロナ所属

11. アルベルト・エレーロス 199cm

Alberto HERREROS
レアル・マドリード所属

1998年世界選手権の得点王に続き、今大会でも得点王に
12. ロジェール・エステジェール 191cm

Roger ESTELLER
F.C.バルセロナ所属(→大会後タウ・セラミカに移籍する)

13. イニャキ・デ・ミゲル 205cm

Iñaki De MIGUEL
エストゥディアンテス所属(→大会後ギリシャのオリンピアコスに移籍する)

14. アルフォンソ・レジェス 202cm

Alfonso REYES
エストゥディアンテス所属

1997-98シーズンにフランスリーグのパリでプレー経験
15. ロベルト・ドゥエニャス 221cm

Roberto Dueñas
F.C.バルセロナ所属

大会成績

1次リーグ

スペイン 84-75 ハンガリー
スペイン 75-85 スロベニア
スペイン 72-69- ロシア

2次リーグ

スペイン 57-74 フランス
スペイン 63-77 ユーゴスラビア
スペイン 88-74 イスラエル

※2次リーグ4位で決勝トーナメント進出

クォーターファイナル

スペイン 74-72 リトアニア

→ アルベルト・エレーロスが32分間で28得点
→ イニャキ・デ・ミゲルが20分間で7得点5リバウンド

上記は2000年パンフレットの紹介ですが、デ・ミゲルがサボニスを抑えきったようです

→ リトアニアはベンチスタートのヤシケヴィチュスが25分間で22得点(当時はまだメリーランド大を出て1年目の選手)
→ リトアニアはバルサでプレーしていたアルトゥーラス・カルニショヴァスが34分間で17得点

セミファイナル

スペイン 70-63 フランス

決勝

スペイン 56-64 イタリア

成績など

金メダルのイタリア、グレゴール・フチカが大会MVP、大会 1st Teamにはイタリアからフチカ、カールトン・メイヤーズ、アンドレア・メネギン、2位スペインから大会得点王のエレーロス、そして銅メダルのユーゴスラビアからデヤン・ボディロガです。

※後にフチカとボディロガがFCバルセロナと契約することになる…

大会リバウンド王はリトアニア(5位)のアルヴィーダス・サボニス、大会アシスト王はクロアチア(11位)のトニー・クーコッチでした。

ドイツ代表のドラザン・トミッチは対クロアチア戦で32得点

大会前に7試合の強化試合をおこなった

6月2日 対フランス(トレラベーガ) 91-81
6月4日 対ギリシャ(ウエルバ) 60-65
6月5日 対クロアチア(ウエルバ) 76-80
6月8日 対ハンガリー(ヒホン) 90-75
6月10日対リトアニア(ヒホン) 87-84

ここで最終的にオレンガとパライソがカットされる
— この時点で最終メンバー15名 —

6月13日対リトアニア(ア・コルーニャ) 70-81
6月14日対マケドニア(フエンラブラダ) 74-66

大会参加チームは16チーム / どうやって決まったか

1999年ヨーロッパ選手権は開催国のフランスと1997年の覇者ユーゴスラビアの2カ国だけが出場権があり、あとの14カ国は欧州予選を勝ち抜く必要がありました。以下のその予選フォーマットです

最終予選のための予選のための予選

デンマーク、アイスランド、アイルランド、キプロス、ルクセンブルク、アルバニアの計6カ国が1996年5月22日から26日の日程でレイキャビックに集まり、総当りのリーグ戦で6位のみにが脱落という大会(すでにこれは予選というより、この大会じたいが1つの大会のようですね)アルバニア以外が先へ進みます。

最終予選のための予選

16カ国が4カ国ずつ4つのグループ(AからD組)に分かれて4つの開催国で総当りのリーグ戦(各国3試合)、すべて1997年5月の下旬に開催されました。各組上位2カ国の計8カ国が最終予選へ進出、シードの22カ国が最終予選を戦います。

ここを勝ち抜いた8カ国はチェコ、ジョージア(当時はグルジア表記)、オランダ、ベルギー、スロバキア、イングランド、ポルトガル、ルーマニアなので、それほどレベルが高くない国がこの予選の予選を戦っていたことがわかります。

最終予選

そしていよいよスペインやロシア、リトアニア、イタリアなど強豪国もこの最終予選から登場です。

30カ国が6カ国ずつ5つのグループ(AからE組)に分かれてホームアンドアウェイ総当り10試合を戦い、上位2カ国の計10チームと各組3位の5カ国のうち成績のよい4カ国をあわせた14カ国が本大会出場という形です。

スペインはグループC

スペインはイスラエル、ウクライナ、イングランド、ベラルーシ、デンマークと同組、2位以内で本大会出場の中、10戦全勝1位でユーロ99出場を決めました。その日程はなかなかハードで、以下のとおり

1997年11月26日【A】キエフでのウクライナ戦
1997年11月29日【A】プリマスでのイングランド戦
1997年12月3日【H】アルコイでのベラルーシ戦
1998年2月25日【A】テルアビブでのイスラエル戦
1998年2月28日【H】トレラベーガでのデンマーク戦

1998年11月25日【H】レオンでのウクライナ戦
1998年11月28日【H】レオンでのイングランド戦
1998年12月2日【A】ミンスクでのベラルーシ戦
1999年2月24日【H】トレホン・デ・アルドスでのイスラエル戦
1999年2月27日【A】バイレでのデンマーク戦

つまり1997-98シーズンのシーズン中と1998-99シーズンのシーズン中にそれぞれ2度の中断期間をあけて代表メンバーを招集し、時にアウェイ遠征をしていたのです、さらには1998年7月ギリシャでのFIBA世界選手権も参加しているわけでややわかりにくいですね。

余談

ちょうど1997年11月12月は私はスペインに滞在していましたが、こんな予選をやっているなんて全然知りませんでした。確認したところ、1997年の12月3日はセビーリャにいて、わりと暇していたみたいです。12月3日は水曜日、アルコイはバレンシア州の街なので、セビーリャからやや遠いですが…